症例紹介

No.11

矯正歯科 ワイヤー矯正 【2023/05/17】 

 

20代女性「前歯が噛み合わず上手に発声できない」歯並びが乱れて前方に突き出し、上下の前歯に隙間ができた「開咬」を、ワイヤー矯正で治療し自然な発音を獲得した症例

治療前

治療前

治療後

治療後

ご相談内容


「大学で声楽を専攻しているが、前歯が噛み合っていないため上手に発音や発声ができない。上下の前歯が前に出ているので口も閉じにくい」とご相談いただきました。



カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上下の歯並びが前方に出ている「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」で、唇が閉じにくくなっていました。 また、歯が重なり合って生えている「叢生(そうせい)」が上下前歯を中心に認められ、特に右上の糸切り歯(犬歯/3番)は正常な位置から大きくずれた「八重歯」になっていました。 歯並びの乱れにより、前歯が上手く噛み合わず隙間ができる「開咬(かいこう)」がみられ、発声時に空気が漏れて発音に影響を及ぼしていました。 さらに、前歯で食べ物を噛み切れないため、食事の際もお困りのご様子でした。 患者様は「今後の音楽活動のため、大学卒業までに歯並びを治したい」とご希望でした。



行ったご提案・治療内容

 

上下左右の歯(第1小臼歯/4番)を1本ずつ抜いてから、ワイヤー矯正の「マルチブラケット装置」で歯並びを整える治療をご提案しました。 歯を抜いたスペースを利用し、歯並びを後方へ移動させながら治療することで、前歯の傾きや乱れが改善されて理想的な噛み合わせが得られることをご説明し、同意いただきました。 また、歯の移動効率を高めるため矯正用の小さなネジ「矯正用アンカースクリュー」をあごの骨に埋め、それを土台にして歯を動かす治療も併用し、治療期間の短縮に努めました。




術後の経過・現在のご様子

上下の前歯でしっかり噛めるようになり、歯並びが下がったことで唇も自然に閉じるようになりました。 歯並びと噛み合わせの改善によって発音も明瞭になり、食事も問題なく行えています。 患者様にも「発音訓練だけではなかなか克服できなかった、舌足らずな話し方や発音が改善した」と大変お喜びいただきました。 音楽大学を卒業された後はプロの声楽家の道へ進まれ、ご活躍されています。




 

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用

  • 治療中、発音しにくい場合があります。
  • 治療中、舌が動かしにくいことがあります。
  • 治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります。
  • 歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります。
  • 冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります。
  • 正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
診療種別 20代女性
診療種別 自由診療
治療費総額の目安 940,000円
治療期間の目安 動的治療期間(歯を動かしている期間)1年8ヶ月
治療回数の目安 -

 

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 治療前 

 治療後 

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クリニックより


矯正治療をご希望される患者様は、歯の乱れを綺麗にしたい・歯並びを整えたいというご要望はもちろんのこと、横顔や口元の美しさも求めていらっしゃいます。 最近では、横顔における鼻先と下顎の先を結んだ線「E-Line( E-ライン/イーライン)」という専門用語が広く知られるようになりました。この線上や線の内側に口元がおさまっているのが理想の横顔とされており、矯正治療により、歯並びのみならず顔の見た目の改善も期待できます。 また、審美的な改善だけでなく、歯や噛み合わせが担っている、噛む、発音するという本来の機能の改善も矯正治療の大きな役割です。 ただし、人によって骨格は様々ですから、前後的にあるいは左右的に骨格に大きな差異があると、歯の移動のみでは改善が困難な場合もあります。 当院では、歯を移動させる矯正だけでなく、顎のズレや位置を改善させる外科的矯正治療も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。