症例紹介

No.17

矯正歯科 ワイヤー矯正 外科矯正 【2023/05/26】 

 

20代女性「子供の頃から噛み合わせと輪郭にコンプレックスがある」上下のあごの大きさや位置に著しい差がある「顎変形症」を、保険適用の手術「外科的矯正治療」で改善した症例

治療前

治療前

治療後

治療後

ご相談内容


「子供の頃から噛み合わせと輪郭にコンプレックスがある。前歯が閉じないので食べ物を噛みきれず、発音時に空気がもれる」とご相談いただきました。



カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上あごと下あごの大きさや位置に著しい差がある「顎変形症(がくへんけいしょう)」が認められました。 下あごが大きく前方に突き出しており、横顔のバランスも不自然な状態でした。 骨格的な問題が原因で噛み合わせも悪く、下の歯が上の歯より前に出ている「反対咬合(はんたいこうごう)」や、上下前歯の間に隙間ができる「開咬(かいこう)」もみられました。 噛み合わせと横顔のバランスを改善するためには、あごの骨格自体にアプローチする「外科的矯正治療」が必要と診断しました。



行ったご提案・治療内容

 

抜歯を伴う矯正治療により歯並びを整えてから、下あごの後方部分を分割する外科手術「下顎骨骨切り術」を行って噛み合わせを改善する治療をご提案しました。 あごの骨に対する手術が必要な矯正治療の場合、健康保険が適用されることをご説明した上で、治療の内容やリスクをしっかりとお伝えし、同意いただきました。 まず、下の左右の親知らず(第3大臼歯/8番)と上の左右の歯(第1小臼歯/4番)を計4本抜歯してスペースを確保し、ワイヤー矯正の「マルチブラケット装置」で歯並びを整えました。 その後、下顎骨骨切り術によって下あご全体を約1cm程後方へ下げ、上下の歯がしっかりと噛むように誘導しました。 治療を進める際は患者様と丁寧にコミュニケーションを取り、不安や疑問を都度解決できるよう努めました。




術後の経過・現在のご様子

上下のあごの位置関係が良好になり、お顔も自然な輪郭になりました。 噛み合わせも改善し、全体の歯でしっかりと噛めています。 患者様にも「長年に渡り悩んでいた横顔のバランスや発音が改善され、とても嬉しい」と大変お喜びいただきました。 現在も定期検診でご来院いただき、経過を拝見しています。




 

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用

  • 治療中、発音しにくい場合があります。
  • 治療中、舌が動かしにくいことがあります。
  • 治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります。
  • 歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります。
  • 冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります。
  • 正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
診療種別 20代女性
診療種別 保険診療
治療費総額の目安 290,000円
治療期間の目安 動的治療期間(歯を動かしている期間)1年11ヶ月
治療回数の目安 -

 

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 治療前 

 治療後 

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クリニックより


矯正治療をご希望される患者様は、歯の乱れを綺麗にしたい・歯並びを整えたいというご要望はもちろんのこと、横顔や口元の美しさも求めていらっしゃいます。 最近では、横顔における鼻先と下顎の先を結んだ線「E-Line( E-ライン/イーライン)」という専門用語が広く知られるようになりました。この線上や線の内側に口元がおさまっているのが理想の横顔とされており、矯正治療により、歯並びのみならず顔の見た目の改善も期待できます。 また、審美的な改善だけでなく、歯や噛み合わせが担っている、噛む、発音するという本来の機能の改善も矯正治療の大きな役割です。 ただし、人によって骨格は様々ですから、前後的にあるいは左右的に骨格に大きな差異があると、歯の移動のみでは改善が困難な場合もあります。 当院では、歯を移動させる矯正だけでなく、顎のズレや位置を改善させる外科的矯正治療も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。